こんにちは!
ずぼらミニマリストのChieriです。
みなさんの愛猫さんは避妊・去勢手術をされますか?
健康な愛猫にわざわざ避妊・去勢手術をして大丈夫なのか?本当に必要なのか?キャットフードの疑問……不安や疑問がいっぱいあると思います。

だから今回は避妊・去勢手術をするときに筆者が疑問に思ったことをそのまま記事にするよ
内容はこんな感じ!
猫が避妊・去勢手術をした方がよい理由


猫ちゃんを飼い始めて初めに悩むことは「避妊・去勢手術ってみんなやってるみたいだけど、どうなの?」ってことだと思います。
「まだ小さい健康な子猫にわざわざ手術をして危険はないのか?」とか「本当に必要なのか?」とか考えますよね?
結論からお話すると、猫の避妊・去勢手術はやっておいた方がメリットの方が多いと考えています。
そこでこの章では猫の避妊・去勢手術の役割とメリット・デメリットをお伝えしていきますね。
家猫の避妊・去勢手術の役割



家猫の避妊去勢手術の役割は、大きく分けて二つあるよ
一つは「病気予防」でもう一つは「発情期特有の行動を防ぐ」ことだよ
避妊去勢手術をすると主に以下の病気になる確率を減らすことができると言われています。
これらの病気は若い時にはほぼ無縁なのですが、例えばメスの乳腺腫瘍はかかってしまうと約80%以上が悪性といわれています。



80%も悪性なんて怖いね!
「発情期特有の行動を防ぐ」という意味では次の例があります。
メスもマーキング行動をする子もいるので安心できません。
オスは去勢手術によってケンカをしなくなり、性格が落ち着きます。
多頭飼いや外猫でも去勢前のオス猫はケンカが多いのですが、去勢手術をすると落ち着いてオス同士兄弟のように仲良くなる子が多いそうです。



子孫を残すためにライバルに勝たないとだもんね
家猫の場合発情期になってもそれを発散できる場がありません。
そのため避妊・去勢手術をすることで、発情期のストレスから解放することができます。
猫が若いときに避妊・去勢手術をするメリット・デメリット
避妊・去勢手術を12か月未満で行うと病気の発症確率を格段に下げることができます。
また、麻酔のリスクも若い猫の方が少なくて済みます(※若くてもリスクが0(ゼロ)ではない)。
発情期は生後6か月ごろが目安で、一度発情期を経験してしまうと、避妊・去勢手術後もマーキングなどの行動が残ってしまうこともあるので、できれば6か月~10か月ぐらにするのがオススメ。
猫の避妊・去勢手術で一番のデメリットをあげるなら、ホルモンバランスが乱れて太りやすくなることです。



そこで今回のメインテーマである
「避妊・去勢後用」フードはどんなものなのか?
「避妊・去勢後用」フードは必要なのか?
「避妊・去勢後用」と成猫用フードとの違いは?
太らせないために私たちに何ができるのか?
ってことだね
「避妊・去勢後用」フードの必要性


結論から言うと「避妊・去勢後用」フードは必ずしも必要ではないです。
「避妊・去勢後用」フードはカロリーを抑え、術後の肥満に対応したものになります。
ここでは避妊・去勢手術後の
・肥満の原因
・「避妊・去勢後用」フードの必要性
・肥満予防に飼い主ができること
について解説しますね。


猫が避妊・去勢手術後に肥満になる原因



肥満の原因は「消費エネルギーの減少」と「食欲アップ」の2つがあるよ
肥満原因① 手術後は消費エネルギーが30%減少する
消費エネルギーが減る原因は「ホルモンバランスの変化」と「運動量の減少」です。
オスは男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が減少します。
テストステロンの減少によってメスを探したり、狩りをする本能が弱まって消費エネルギーが減少します。
避妊・去勢手術によってホルモンバランスが変化して、基礎代謝が15~20%も減少するので、太りやすくなります。人間と一緒ですね(^_^;)
肥満原因② 食欲が20~25%増す
食欲が増す原因も「ホルモンバランスの変化」です。
メスは子宮・卵巣摘出によって、女性ホルモンである「エストロゲン」が減少します。
エストロゲンは食欲を抑えたり、脂肪の代謝を助ける働きがあるため、エストロゲンの分泌が減少することで、食欲が増してしまうのです。



食欲が増加して肥満になりそうなときには、頭と体を使って少しずつ食べられるグッズがおすすめだよ


「避妊・去勢後用」フードの必要性
「避妊・去勢後用」フードは一言でいうと「カロリーが低いフード」です。



これは肥満になりやすくなるからなんだけと、この章の冒頭で話した通り「避妊・去勢後用」フードは必ずしも必要ではないよ
理由は以下の通りだよ
- 本当に太るかどうかは個体差があるため
運動好きなら避妊・去勢後でも太らないため、カロリーを控えるかは個体差がある - フードの種類を変えると食べなくなることがあるため
まず最優先は「食べる」ことを大切にする - フードの種類を変えると体質に合わないことがあるため
軟便・下痢・嘔吐の回数が多くなったり、健康を害するフードはNG
体に合ったフードにする
避妊・去勢手術をしたから「避妊・去勢後用」フードにすぐ変えなきゃ!と考える必要はありません。
愛猫の体は食べ物でできています。まずは「美味く食べる」ことを最優先し、様子を良く見て必要に応じて考えてあげましょう。
肥満予防のために飼い主ができること
前章では避妊・去勢手術をすることで防げる病気について説明しましたが、この章では避妊・去勢手術をしたことで肥満になりやすくなるお話しをしてきました。
肥満になると肥満から起こる病気のリスクが高まります。
糖尿病・高血圧・関節炎・皮膚炎・肝リピトーシスなどです。



肥満と肥満による病気を防止するために私たちができることは「キャットフードの見直し」や「キャットフードの給与量の最適化」と「運動(遊び)をさせる」ことだよ
「避妊・去勢後用」フードには必ずしも変えなくてもよいですが、避妊・去勢手術の後は愛猫のキャットフードについて見直すよい機会になります。
肥満と肥満による病気の予防は他の病気にくらべて私たちができることが多いです。
愛猫と長~く一緒にいられるために、少しずつ勉強していきましょう!
キャットフード見直しの手順


ここでは避妊・去勢後にキャットフードを見直すときに考えることを説明します。



ポイントは3つだよ!
・フード見直しの時期
・フード変更の手順
・フード変更するときの注意点
フード見直しの時期
避妊・去勢手術をしたからといって、すぐに「避妊・去勢後用」フードに切り替えるる必要はありません。



フードを見直す時期は目安として術後1か月ごろの体重をみてみよう
この間に急激に体重が増加するようなら、フードの見直しをしてみましょう。
ただし生後12か月以内で避妊・去勢手術をした子猫の場合は注意が必要です。
生後12か月までは体の成長があるので、体重増加が成長によるものなのか?避妊・去勢手術をしたからなのか?の判断が難しい時期になります。
しかも成長期なので栄養を摂ることが一番大切な時期。
その場合は無理に「避妊・去勢後用」フードに切り替えず、栄養豊富な子猫用フードの量を1~2割程度減らして様子をみましょう。
フード変更の手順
術後は傷の回復とストレスを取り除くために、慣れた今までのフードを術前と同じ量であたえてみましょう。



避妊・去勢手術は猫にとっても飼い主にとっても、ストレスが大きいよ
まずは帰ってきたら安心する環境を用意してあげてね
術後1か月ほどで急激に太ってしまった場合は、いつものフードの量を1~2割減らして与えてください。



ここで注意することは減らし過ぎないこと
総合栄養食は一日の栄養素が計算されています。量を減らし過ぎるとその必要栄養素が摂れずに栄養不足になってしまいます。
特に子猫の場合は成長期で栄養がたくさん必要な時期です。
急激に太った場合には一度獣医師に相談してみましょう。



いつものフードでを減らしたら、量が足りずにいつもお腹を空かせているような場合には「避妊・去勢後用」フードに変更してみよう
「避妊・去勢後用」フードはカロリーを低く抑えても、量をカサ増しして作られているので、満足感があります。
もちろん栄養素も過不足ありません。
量を食べたい猫ちゃんにはおすすめ。
フード変更するときの注意点
今までのフードから、変更する際には注意したいポイントが2つあります。
- フードのメーカーを変更する時はカロリーの比較をする
- 今までの摂取カロリーを基準にフードを与える量を考える
例えば……
今まで食べていたメーカーAのカロリー=100gあたり343kcl
「避妊・去勢後用」メーカーBのカロリー=100gあたり350kcl
上の例だと、今までのメーカーAでは太ってしまうから、「避妊・去勢後用」メーカーBに変更したのにカロリーが高く、もっと量を減らして与えなければならなくなってしまいます。
同じメーカーで変更する場合は当然「避妊・去勢後用」フードのほうがカロリーが控えられていますが、他社メーカーに変更する場合には、カロリーを必ずチェックすることが大切。



「避妊・去勢後用」って書いてあるからって、油断して買って、今までより太っちゃった!なんてならないようにしないとね
また、パッケージの給与量通りに与えると、カロリーが高くなってしまうときもあるので、一度愛猫の理想体重で計算して、一日の必要カロリーを知っておきましょう!
詳しい計算方法はこちらのダイエットフードの記事で解説しています↓↓↓


「避妊・去勢後用」フードと成猫用フードの違い


避妊・去勢後の肥満と肥満からの病気に対して私たちができることは、「フードの見直し」「フード量の調整」「運動(遊び)させること」でした。



一番健康的なのは普通のフード量で、よく運動することだけど、完全室内飼いで家族が留守がちであったりするとなかなか難しいよね
そこで今回は「避妊・去勢後用」フードに変更する場合の選び方と成猫用フードとの違いを解説していきます。
「避妊・去勢後用」フードの選び方
「避妊・去勢後用」フードの目的の一番は「肥満防止」です。
総合栄養食(これ大前提!)
高タンパク・低カロリー・低脂肪と給与量の管理が基本の柱!



ダイエットするときと同じだね!
「避妊・去勢後用」フードに変更する場合の見直しの仕方を参考に変更してくださいね。
選び方は高タンパク・低カロリー・低脂肪を基本として、「尿路ケア」「食欲を抑える(食物繊維)」など避妊・去勢後の猫の体に配慮されたフードがいいですね。
尿路ケア | オスは特に太ると尿路疾患になりがち オスの尿路は狭いため、尿石症を発症すると尿路閉塞のリスクが高くなる リン、マグネシウムなどのミネラルが結晶化して尿石症になるため、灰分10%以下がよりよい |
食欲を抑える | 術後の食欲増進に対応するため、食物繊維が多いものがよい カサ増しによって満足感もえられるし、お通じもよくなる 水溶性・不溶性食物繊維両方をバランスよく含むもの |
「避妊・去勢後用」と成猫用フードとの違い
【ヒルズサイエンスダイエット避妊・去勢後~6歳 まぐろ】


カロリー | 309kcal/100g(13%OFF)※ |
タンパク質 | 33.8% |
脂質 | 10.5%(50%OFF)※ |
灰分 | 5.8% |
粗繊維 | 1.3% |
糖質 | 48.6% |
主原料 | トウモロコシ、トリ肉(チキン、ターキー)、コーングルテン…… |
※「アダルト チキン 成猫用」との比較
ヒルズといったらロイヤルカナンと並ぶ歴史あるメーカーですよね。
皆さんも目にしたことは一度や二度ではないはず!
ヒルズには獣医師・栄誉学者・食品科学者などが220名以上在籍して、日夜研究してくれています。
みなさんそれぞれキャットフードにはこだわりと好みがあると思いますが、歴史があるということはそれだけ臨床データがあるということで、信頼の一つの基準ですね。
筆者も愛猫が子猫の時から、避妊手術後までお世話になりました。



マグネシウムの量を調整(0.093%)し、適切な栄養バランスで、ストルバイト尿石症に配慮されているよ
マグネシウム量は成猫用も0.088%なので、尿石症に配慮されています。
成猫用と比べると、カロリーと脂質が大きくカットされているのが特徴



筆者が少し気になったのは、第一主原料がトウモロコシで糖質48.6%とかなり高いこと
以前メーカーに穀物が第一主原料になっていることについて質問したよ
メーカー:自社は穀物が入っていた方が良いという方針
とのことだったよ
糖質の摂取量が40%以上になると消化不良で嘔吐・下痢になったり、低血糖を引き起こす原因になると言われています。
穀物にアレルギーがあったり、糖質が高いフードを食べたことがない猫ちゃんは注意しながら与えてみてください。



キャットフードのパッケージには「糖質」って書いてないよ!
キャットフードの原材料で表示義務があるのは、「タンパク質」「脂肪」「繊維」「灰分」「水分」のみで、「糖質」は表示義務がありません。



でも「糖質」を自分で計算する方法があるよ↓↓↓
候補のキャットフードの糖質を一度計算してみて
【糖質の算出方法】
100ー(タンパク質+脂肪+繊維+灰分+水分)=糖質(%)


【ニュートロナチュラルチョイス避妊去勢 白身魚】


カロリー | 370kcal/100g(1.3%OFF)※ |
タンパク質 | 33% |
脂質 | 14%(12%OFF)※ |
灰分 | 10.5% |
繊維 | 7%(3%UP)※ |
糖質 | 25.5% |
主原料 | 白身魚(すり身)、チキンミール、粗挽き米、エンドウタンパク、玄米…… |
※「ニュートロナチュラルチョイス室内猫用アダルト サーモン」との比較
ミネラルバランスを調整し尿路の健康維持に配慮しているので、尿石症になりにくくなっています。
成猫用と比べると、脂質がカットされ、繊維が多く配合されています



こちらの商品は糖質も25.5%と低糖質なのも嬉しいポイント




カロリー | 363kcal/100g(3%OFF)※ |
タンパク質 | 35%以上(40%UP)※ |
脂質 | 10%以上(9%OFF)※ |
灰分 | – |
繊維 | 14.5%(26%UP)※ |
糖質 | – |
主原料 | 肉類(鶏、七面鳥)、コーン、超高消化性植物性タンパク(消化率90%以上)、植物性繊維…… |
※「ロイヤルカナン室内で生活する成猫用」との比較
室内で生活する成猫用と比べると、タンパク質・食物繊維が多く配合されています
適切な食物繊維と脂肪の含有量によって、満腹感をサポートして適正な体重の維持に働きます。
第一主原料が鶏・七面鳥ななのもいいいですね。
成猫用は第一主原料が穀物(小麦、米、超高消化性小麦タンパク)なので、タンパク質も高いこちらの商品の方が筆者は好きです。



このシリーズは1歳以上用と7歳以上(中高齢猫)用に分かれているので注意してね


【ピュリナワン キャット避妊・去勢後から全ての年齢に チキン 】


カロリー | 340kcal/100g(3%OFF)※ |
タンパク質 | 37%以上(9%UP)※ |
脂質 | 9%以上(25%OFF)※ |
灰分 | 8.5%以下 |
繊維 | 6%以下 |
糖質 | 27.5% |
主原料 | チキン、コーングルテン、チキンミール、小麦、食物繊維(ビートパルプ、ライスファイバー、可溶性繊維、セルロース)…… |
※「ピュリナワン室内飼い猫用」との比較
室内飼い猫用と比べて、タンパク質が多く、脂質がかなり抑えられています。
今回紹介したフードの中で一番カロリーも低いですね。



低糖質なのもポイント高い!
体重管理だけでなく、ミネラルバランスを調整して尿pHを弱酸性にコントロールし、心配な尿路結石を形成されにくくしています。
健康維持のため免疫力アップの3つの成分が配合されています。
- ビタミンE・C:猫が本来持っている免疫力の維持
- βグルカン:腸の健康維持が期待できる(体の内側にある免疫力を維持)
- オメガ3・6:体の外側のバリア機能を維持


「避妊・去勢後用」フードを同メーカーの成猫用フードと比較してみました。
どれも手に入りやすいフードですので、術後急激に太ってしまった猫ちゃんにお試ししてみるのも良いと思います。
「フード変更するときの注意点」でも説明したように、メーカーを変更する時には、カロリーに注意してくださいね。
今まで何となく愛猫のフードを選んでいた方は「総合栄養食の選び方5STEP」の記事で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。



今回は「避妊・去勢後用」フードに絞って紹介したけど、猫の体が本来求める高タンパク・低糖質の良質フードで、全年齢対象のフードもたくさんあるよ!
「価格別おすすめキャットフード」の記事で紹介しているのでこちらも参考にしてね!


「避妊・去勢後用」フードはいつからいつまで与えればいいの?





筆者が愛猫の避妊手術をしたときに疑問に思ったことが「避妊去勢後用」フードって必要なの?ってことと、それじゃあ「避妊去勢後」っていつまでのこと?てことでした
結論としては、避妊去勢手術後1か月ぐらいで急激に太ってしまって、今までのフードを減量するだけでは対応できなくなったときから、7歳くらいまでのことです。
7歳以降はシニアに配慮して作られたフードを用意してくれているメーカーもありますが、この「シニア用」も必要かどうかは個体差があります。
7歳以降も健康で走り回っている猫ちゃんに「シニア用」フードを与える必要性は低いと思います。
キャットフード避妊・去勢後用の必要性 まとめ


- 猫が避妊・去勢手術をした方がよい理由
病気の予防・発情期特有の行動の防止 - 「避妊・去勢後用」フードの必要性
必ずしも必要ではない
フードの減量では対応できない
フードを変更しても食べてくれる
フードを変更しても体調が崩れない
場合変更を考える - キャットフード見直しの手順
今までのフードをいつもの量で
⇩
今までのフードを1~2割減量
⇩
「避妊・去勢後用」フードへ変更
他メーカーに変更する際はカロリーに注意 - 「避妊・去勢後用」フードと成猫用の違いと選ぶポイント
肥満防止に高タンパク・低脂肪・低カロリー
尿路の健康に配慮されたミネラルバランスのもの
満足感をえられる食物繊維配合 - 「避妊・去勢後用」フードはいつからいつまで与えればいいの?
避妊・去勢術後~7歳まで
どんなステージの猫ちゃんでも健康にも好みにも個体差があるため、必ず必要ということはありません
一番大切なことは愛猫が「美味しく食べてくれる」ことです
みなさんの愛猫の健康状態と好みを良く観察して、必要であれば無理のないように見直してみましょう



キャットフードを見直すなら参考にしてね↓↓↓




















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